平成23年刑法等改正①
～遅れてきたサイバー新法～
（BAN2011年9月号掲載）
サイバー新法とも呼ばれる刑法等改正法が平成23年６月１７日に成立し、同２４日に公布された（法第７４号）。ウイルス作成罪の新設や電磁的記録媒体の差押えの執行方法の拡充等を図ったものである。報道によれば、７月１４日の法施行を受け、警視庁保安課は同月１５日までに「わいせつ電磁的記録有償頒布目的保管」の容疑で男女２人を逮捕し、７月２１日には「不正指令電磁的記録保管」の容疑で初めて男１人を逮捕した。
新法のうち、罰則整備に係る部分については、一部を除き、平成２３年７月１４日に、手続法整備に係る部分については、公布の日から起算して１年を超えない範囲内において政令で定める日に施行されます。
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