警察動物園
シーラカンス

今回ご紹介するのは“シーラカンス”です。

さて、今月ご紹介するのは“シーラカンス”です。 “シーラカンス”と言えば、生きた化石と言われるくらい、人類の歴史より古くから生息している深海魚です。当園の“シーラカンス”も、新しいことには全く関心がない、旧態依然とした考えを持っている幹部でした。

【A補佐】本日は、対策室格への格上げに際し、若干の疑義が生じたため、ご意見をいただきたいと思います。早速、問題点を申し上げます。
【C補佐】Aさん。そもそも、係を立ち上げる時の約束と違うではありませんか。
【A補佐】申し訳ございません。ですから、本日お集まりいただいたのです。この点について、甲補佐からご説明お願いします。
【甲補佐】今、C補佐が立ち上げの時の約束と違うと言いました。4月1日から私が室長になるので、A補佐が約束したことは知りません。
【C補佐】何を言っているのですか。それでは、組織の一貫性、継続性がないではありませんか。

   ● ≪中略≫

【B代理】甲補佐。その考えは違うと思うよ。この分析班が行う犯罪分析は本格的なんだ。だから、分析班が現場に行くことは分析に役立つことだよ。こういう新しいことは試行錯誤しながら研究を積み重ねなければ、いつまでたっても進歩しない。実積は大事だが、目先の問題のみに捉われて、せっかく出た芽を摘んでしまっては、将来の警察にとってマイナスになる。
【甲補佐】代理がおっしゃるなら、そのようにいたします。
【C補佐】???


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