警察動物園
亀
◆今回ご紹介するのは“亀ﾞ”です。
ここは、とある県警本部の○○課の大部屋です。
“亀”のあだ名を持つＡ補佐が、課長から何やら下命されたようです。部下のＢ係長に指示をしています。
対策本部生え抜きのＡ調査官と生活安全部のＢ調査官が何やら話し込んでいます。
【A補佐】Ｂ係長、悪いけれど、これ課長から急ぎだと言われたから手伝ってくれないか。とても１人じゃやりきれないよ。
【B係長】はい。ところで、何の件ですか。
【A補佐】なーに、ついこの間終わった有識者研究会に関して、先生からその後の対策についての質問がきただけだよ。
【B係長】でしたら、補佐がご自分で回答されたらいかがですか。
われわれがくたくたになって休んでいる間にまとめ上げ、最後はご自分が報告し、課長や部長に褒められたのですから。
● ≪中略≫
【A補佐】分かった。俺は、手も足も出さないから。
【B係長】でしたら、口も出さないでください！
【A補佐】（黙って席を立つ）
【B係長】どこへ行くのですか。
【A補佐】ちょっと、一服。
【B係長】えっ……!?
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