警察動物園
「風見鶏」
◆今回ご紹介する動物は“風見鶏”です。
ここは、とある中規模県警察本部のとある課の大部屋。
“風見鶏”である補佐が部下の係長と何やらやり取りをしています。
【係長】補佐。昨日、本庁から示された通達に関する本県の対応なのですが、（中略）どのように調整しましょうか。
【補佐】うーん。そうだね。いずれにしても、当課が主管課となって本部長通達を発出することになるだろうから、まず課長、部長の判断を仰ぐことにしよう。通達案のコピーを２部ずつ作成してくれないか。
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● １時間後
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【補佐】今、課長に説明したら、県民の立場を重視すべきだと言われたので、総務課の企画担当と調整してきたよ。そういう意味だったら２案とも納得できないと言われたよ。
【係長】それでは、どうするのですか。
【補佐】企画担当の意見に従うしかないな。申し訳ないが、この部分を訂正してくれないか。
【係長】下命の件、作成しました。
【補佐】ありがとう。それでは、もう一度、課長と部長に説明してくるよ。
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● さらに１時間後
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【補佐】今度は、部長が本庁の通達に従うべきだと言うのだよ。申し訳ないが、この部分を訂正してくれないか。
【係長】それでは、最初の案に戻るだけではないですか。（中略）ところで、補佐はどのような意見をお持ちなのですか。
【補佐】僕かい。それは、皆さんのご要望によりだよ。
【係長】それでは、資料の作りようがありません。
【補佐】そうかな？皆で決めればいいのではないかな。
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