警察動物園
「あ！ひる」
◆今回ご紹介する動物は“あ！ひる”です。
ここは、大規模県のとある中規模警察署のとある課の大部屋。
署長室での朝会の出来事。
「最近、昼飯を昼休みの時刻より早く食べて、昼休みの時間には目一杯寝ている署員がいるという噂を聞いている。
昼休みは原則消灯しているし、目をつぶるのは結構だが、けじめをつけるように」
と、言われたことを自分の悪口と受け取った“あ！ひる”課長が、部屋に戻った途端、部下に文句を言い始めました。
たまらず、課員を代表して老練な係長が課長を諭しています。
【課長】誰だ！ 俺の悪口を言いふらしている奴は。堂々と俺の前で言ってみろ！
【課員】……（シーン）
【課長】堂々と言えないのだったら、陰口を利くのはやめなさい。
【課員】？？？？？
【課長】あっ！ そろそろ昼飯の時間だな。誰か一緒に食事に行かないか？
【課員】……（シーン）
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【課長】署長も言っていたぞ。昼休みに休むことはいいことだと。だから、目一杯休めるように早めしを食べるのではないか。これも課員のためだろう。
【係長】お気持ちはありがたいのですが。それは課員のためではなく、課長のためなのではないのですか？
【課長】そんなことないだろう。なあ、みんな？
【課員】……（シーン）
【課長】よーし。分かった。俺と一緒にめしを食いたくないのだな。
【係長】ですから。課員は、昼の時間になったら課長と食事に行きますよ。
【課長】ゆっくり休ませてやろうという俺の親心も知らないで。お前たちの気持ちがよく分からん。
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